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最近、You Tubeで犬の動画を何回か観たら、次々にかわいい犬のショート動画がオススメで流れてくるようになりました。
いたずらして怒られそうになり上目づかいで飼い主の反応をうかがう様子、予想外の展開にびっくりして目を見開く様子、気まずさに視線を逸らそうとして目玉をあちこち動かす様子など、とても表情豊かで、犬の気持ちがまるで人間のようによくわかり、ついつい次々と観てしまいます。
このように、目の動きで犬の感情を推し量ることができるのは、犬に人間と同じく白目があるからといえます。白目とは、黒目(虹彩と角膜)の周囲にある白く見える部分で、正式には「強膜」と呼ばれます。白目が目立つ最大の理由は、視線の動きを相手に分かりやすく伝えるためだと考えられていて、視線により非言語的なサインをより明確に伝えられることは人間社会に不可欠なコミュニケーションの基盤となっています。
チンパンジーなどの霊長類も強膜を持ちますが、白くはなく、周囲とあまり区別がつきません。これは、敵に自分の意図を悟られないようにするためと考えられているそうです。一方で、人間は協調重視の社会環境で進化し、視線をオープンにした方が有利だったため、白目が発達する過程をたどったのでしょう。
犬の祖先であるオオカミには白目がないのに犬にあるのは、人間に飼われるようになってから犬だけに起こった進化だと言われています。白目があるもの同士、犬も人間の視線の向きを敏感に読み取りながら、日々を過ごしているのでしょうね。
(事務長 記)