アレルギー・ドライアイ・眼鏡処方
アレルギー・ドライアイ・眼鏡処方
外から入ってくる異物に対して、体の免疫反応が過剰に起こることを言います。
花粉症もアレルギーの一種です。
目にアレルギーを起こすと眼球やまぶたが痒くなり、充血を起こし、白っぽい目やにが出ます。
アレルギー性結膜炎で上まぶたの裏側に
結膜の乳頭増殖(ブツブツ)がたくさん出来ています。
目のアレルギーを起こす原因物質(アレルゲン)としては、いわゆるハウスダスト(ダニ、カビ、動物の毛やフケなど)やスギ花粉などが代表的です。
(c) Thermo Fisher Scientific
当クリニックでは、2種類のアレルギー検査(アレルギーの原因物質を特定する血液検査)が可能です。
イムノキャップ | 9項目。 指先に針を刺して少量採血。 即日、約20分で結果が判明。 |
---|---|
View39(ビュー39) | 39項目。 静脈からの採血。 約5日で結果が判明。 |
(c) Thermo Fisher Scientific
眼科での治療は、点眼薬を用いることが基本です。
抗アレルギー剤の点眼のみで症状が軽快しないときは、ステロイド剤や免疫抑制剤を点眼したり、ステロイド剤を眼に注射する場合もあります。
目の痒みや目やに、流涙だけでなく、くしゃみ、鼻水,鼻詰まりなど、のどや鼻の症状でお困りの方もご相談ください。
当クリニックでは点眼薬だけでなく、内服薬や点鼻薬の処方も可能です。
花粉症の初期療法として、花粉が飛散する約2週間前から抗アレルギー剤の点眼や内服を始めると、個人差はありますが症状が軽くて済みます。
毎年花粉症でお悩みの方は、症状が出る前に、早めのご来院をお勧めいたします。
ドライアイとは、涙の量が少なくなったり、涙の量は十分でも涙の質が低下したことにより、眼球の表面を潤す力が低下した状態です。
ただ単に目が乾いた感じがするだけでなく、疲れ目の原因となることもあります。
重症になると眼の表面に無数の傷がつき、感染症やアレルギーなどの炎症が悪化することもあります。
当てはまる項目が5個以上あるなら、ドライアイの可能性があります。
ドライアイの治療は目薬を使うことが基本です。
従来は、目に潤いを与え、傷ついた角膜を修復するタイプの目薬が一般的でした。
近年、涙の各成分に直接作用する目薬が開発されたことにより、患者さんごとの涙のタイプを検討し、正常に機能していない涙の層に狙いを定めた層別治療が可能になりました。
重症の場合は通常ドライアイに使用される目薬に加え、ステロイド剤の点眼を併用する場合もあります。
点眼液で効果が得られない場合は、涙点閉鎖による治療を行います。
涙の排出口である「涙点」にシリコン製のプラグを挿入して閉鎖し、涙の流出を抑えて、涙を目の表面に溜める方法が一般的です。
涙点を縫い合わせる涙点閉鎖術という外科的治療もあります。
眼精疲労とは、単なる疲れ目のことではありません。
眼を使う作業を続けることにより、眼痛・かすみ・まぶしさ・乾燥感・充血など眼局所の症状や、頭痛・肩こり・吐き気・めまいなどの全身症状が出現し、休息や睡眠をとっても十分に回復しない状態が眼精疲労です。
パソコンやスマホの画面(VDT:Visual Display Terminal)を長時間見続けると瞬目の減少でドライアイが生じるだけでなく、ピントを無理に合わせようとして毛様体筋に余分な負荷がかかること等で眼精疲労を生じることがあり、VDT症候群として近年注目されています。
当てはまる項目が5個以上の方は眼精疲労の疑いがあります。
眼精疲労の原因となっている生活習慣を改め、作業環境を改善することが何よりも大切です。
パソコン作業時の環境の見直し、スマートフォンやゲーム機の使用を控えるといったことも大切です。
眼鏡やコンタクトレンズが合っていない可能性があります。
適切な度数の眼鏡やコンタクトレンズを装用することで、眼の負担を軽減することが必要です。
ピントを合わせる筋肉をリラックスさせたり、目の疲労を軽減する点眼薬や内服薬を使用します。
ドライアイが原因となっている場合は、その治療も行います。
眼科での眼鏡処方は、単純に度数を測るだけでなく、眼鏡店では行えない検査や診察をした上で、視力低下の原因に応じた処方を行います。
視力低下の原因として、重い病気が隠れていないか、あるいは治療が可能なものであるかを見極めて、「眼鏡が本当に必要か」「眼鏡以外に適切な治療方法はないか」「もし眼鏡が必要なら、どういったタイプのものが良いか」を判断し、適切な処方を行います。
初診の方に対する眼鏡処方の前には、薬で瞳を拡げての眼底検査が必要な場合が多く、その状態では眼鏡合わせはできません。
また、テストレンズを使った試し掛けにも時間を要しますので、基本的には、日を改めて、予約制で眼鏡の検査を行わせていただくことになります。
(必ずしも初診の日に眼鏡の処方箋を発行できるとは限りません)
【眼鏡処方をご希望の方へ】
小学生までのお子様が初めて眼鏡を作成する場合は、時間を要しますので、予約制で承っております。